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お茶あれこれ(75)--自分の茶道を探して

2015-07-03 12:41:35

お茶あれこれ(75)--自分の茶道を探して

 去年3月にこのコーナーを始め、これまで放送を60数回重ねてきましたが、私の担当は今回で一旦お休みさせていただきます。中国茶の基本的な知識や飲み方から、お茶の歴史や物語、各地の銘茶の紹介、少数民族の喫茶習慣、お茶の生産販売に従事する人々のお話、中国茶が好きな日本の方の感想、そして中国で行われている日本の茶道の様子まで、幅広く取り上げてきたつもりですがいかがでしたでしょうか。私自身、取材先でいろいろな飲んだことのないお茶に出会えて、奥深くそして豊富な中国茶の世界に足を踏み入れた感じで、とても楽しく、かつ有意義にこの1年を過ごさせていただきました。

 そして、偶然かもしれませんが、この1年間、風邪を一度も引きませんでした。これがすべてお茶を飲んだお陰とは思いませんが、関係がないとも言い切れません。そう考えている私は、感謝の気持ちも込めながら毎日お茶の恵みを満喫しています。

 6種類ある中国茶にはそれぞれの特徴があって魅力があります。どれが一番いい、ということはなく、自分の体に一番合うお茶を見つけることが大事なのです。南方の雲南省で生まれたプーアル茶は、南方の独特な気候風土の産物なので、北方生まれの私はこのお茶をあまり欲することはないので、普段はあまり飲みません。時々気分転換に家で飲む程度にしています。また、緑茶は発酵していないため少し渋みがあり、体を冷やす効果もあるので、体を常に暖かくすることが大事な女性として、私は控えめに飲んでいます。そのほか、微かに発酵している白茶、これは最近凄く人気なんですが、そして軽く発酵している黄茶、半分発酵しているウーロン茶、つまり青茶ですね。そして完全に発酵している紅茶などがあります。黄茶は種類が少なくあまり市販されていないということもあって、改めて考えてみると私が一番利用しているのは、白茶とウーロン茶と紅茶の3種類です。

お茶あれこれ(75)--自分の茶道を探して

 先ほどもいいましたが、自分が生活する場所や体質によって自分に適したお茶が異なります。この1年余りの間に、私はいろいろなお茶を飲んで、自分の体に適したお茶を見つけることができました。どうぞ皆さんもいろいろな種類のお茶を飲み比べてみてください。

 茶道は日本にあり、中国に茶道はないとよくいわれます。私もかつてはそう思っていました。中国大陸地域や台湾で行われているお茶の行事は、お茶に芸術と書く「茶芸」といわれています。茶道と茶芸は全く異なるものです。それでは、中国に茶道は本当にないのでしょうか。

 実は、「茶道」という言葉が最初に登場した文献は、茶聖といわれる陸羽の友人である皎然和尚の書いた「三飲便得道」“三度飲み、悟りを開く”という詩です。陸羽がお茶をまとめ、それを広めることに重点を置いたのに対し、皎然和尚はお茶を通して悟りを開くことに注目しました。つまり、中国ではかつて茶道が寺院で行われていたのです。これは後に発掘された文化財や古書によって明らかになっています。

 ですが、かつて行われていた中国の茶道をそのまま今の時代で行ったとしても、必ずしも現代人の呼吸に合うとは限りません。先日の取材で初めて聞きましたが、お茶はあくまでも一つのツールに過ぎず、目でその形を確認し、耳でお湯の注がれる音を聞き、鼻で香りを嗅ぎ、舌で味わい、そして手で暖かい茶碗を持つように、五感をフルに生かすことにより、修行することが最終目標ということです。なるほどと思いました。修業の形式が多少異なり、目的地にたどり着くまでの道が少し違っていても、修業の目的が達成できれば大いに結構なことなのではないでしょうか。ですので現在の中国の茶人達は、日本の茶道のように様々な決まりを設けなくても、人それぞれ様々な試みでその目的達成を目指すことが積極的に行われているのです。五感を使っていろいろな方法でお茶を飲む。そんな中で、あなたは自分なりの茶道を見つけることが出来るかもしれません。(王秀閣)